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地方の問題
2012/04/29(Sun)
先週、出張で鳥取へ行きました。

鳥取空港から鳥取市へ行く道の左右にはロードサイド店が立ち並び、東京でも普通にある飲食チェーン店が立ち並び、ものすごく沢山ある印象でした。王将もあり、はま寿司もありました。

また、中心街から離れたところに巨大なイオンモールがあり、ここに行けば生鮮食品、日用品、家電、ファッション、飲食など全て揃っており、他のところに行かなくても全てここで買い物や家族サービスが完結します。

地方の典型的なパターンですが、これだけ郊外に衣食住が揃うと駅前中心街は閑散としています。

駅前の商店街はシャッター街となっており、お昼のランチ時も街はガラガラです。ランチはどうしているのかな?とおもったら、ほとんどの人が弁当持参もしくは弁当を買って食べており、外食していません。

駅前には銀行やNTTなどの会社があるのでランチ需要は多少あるのですが、ほとんど歩いている人を見かけません。

街に元気がない、そんな印象です。

その時に顧問先の方が言っていた事がすごく印象に残りました。

”全国チェーンがどんどん進出してきて便利になったが、お金は地元に残らず、中央へ持っていかれる”

現在の地方の問題はここにあると思います。

全国チェーンの店舗や飲食店にお金を払うとお金は地方に残りにくく、売上金などは本社がある都心部へ流れます。

例えば羽振りよくお金を使う経営陣はその地方はおらず、お金は地方では使いません。経営陣は都心部にいますので、都心部で豪邸などを建てています。全国チェーンの場合、ほとんどが上場しています。よって、儲かったお金は投資家にも還元されます。

全国チェーンが地方に根付くと、売上金は地方にはあまり残らず、中央へ流れていきその地方はドンドン疲弊していきます。

お金はできるだけその地域で循環することがその地域の景気を安定させます。

これは、国と国との間でも一緒です。外資系の企業がドンドン日本に入ってきて日本企業を駆逐すると、日本の景気は停滞します。外資が日本で儲けたお金のほとんどは海外に流れます。

また、日本に希望がないと思い、海外へ活路を見出す場合もそうです。当然、日本にはお金は回りません。また、その海外で製品を作って日本へ輸出する場合はドンドンお金を持っていかれるだけです。

国家では貿易収支、所得収支、サービス収支などの経常収支マイナスになると国は衰退します。お金がドンドン海外へ逃げてしまいますから。ギリシャはこの典型例です。ギリシャは経常収支はずっとマイナスでした。

日本は今後、貿易収支や所得収支が減少していくので、政府が力を入れているのが観光です。観光はサービス収支ですが、日本は海外からの観光客が少なく、日本人が海外旅行によく行くので一貫してマイナスです。

地方も同じで、地方から中央へ人や企業が移動し、中央から企業が逆に進出し、お金が回らなくなったので、観光に力を入れて地方にお金を落としてもらおうと頑張っています。

地方で唯一循環している業界があります。建設、土木、農業です。

公共工事をすると地元企業しか入札できないため、お金はほぼ100%地方で循環します。

農業は地域以外から食料品が来ますが、地方では逆に地域外への出荷のほうが多く、しかも中央からの進出もありません。

しかしながらこの2業種では地方の経済を立て直すことは出来ません。

地方の課題は今後真剣に考えないと本当に大変なことになるのではと思います。

今は中央から来た企業は地方にいますが、採算が合わなくなったら即撤退します。しかも、人口減少で採算が合わなくなるのは近い将来訪れます。

そうなると中央企業に依存した生活は崩壊し、その地方自体の存続の危機もありえます。

地元企業は地元でしか生きられないため、地元に残ります。

大手スーパが撤退し、生活がままならなくなった事例は既にいろんな所で発生しています。

その時の地方経済のダメージや行政コストも馬鹿になりません。

衣食住は出来るだけ地元企業から買いお金を循環させたほうが良いと思っています。そのための仕組みづくりは大変なことですが、地域の政官財界が一致団結して取り組む課題だと思っています。
もう、商業で診断士が関わっている商店街活性化では地方は解決できません。

地方では大型の税理士事務所が普通です。1事務所でその地域企業のほとんどの顧問になっている事も普通にあります。地方では税理士は地元の名士でもあります。

地元の税理士は何をやっているんだろうと感じます。地方の企業が少なくなっているということは、税理士の顧問先も減少しています。

地元の名士である税理士が政官財界をつなぎ、地域復活のため汗を流すことが地元企業を守り、自分たちも守るという使命をもって頑張って欲しいと思います。何故なら、地元の税理士が地元の現状をリアルに把握出来る立場であるからです。税理士は決算書と申告書を作っていたら安泰の時代は終わりました。

中央省庁の施策に頼らず地元の人達で知恵を絞って、中央から来た企業に負けない、地元企業集団を作る。

鳥取に行って感じたことです。

頑張れ鳥取!!

また、偉そうに書いてしました。
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